白へ至る

備忘録、ドラマの感想など

ル・ポールのドラァグ・レースS1

Netflixで配信中の「ル・ポールのドラァグ・レース」。なんとなく見始めたらハマってしまったのに、今のところ身近で感想を語り合える人もいない。発散場所がなくて悶々としてる中で、数年前に立ち上げて放置していたはてなブログを思い出した。つらつら感想を書いていこうと思う。

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ちなみに今はシーズン7を観ている途中。

 

そもそもドラァグレースに興味を持ったきっかけはYouTube、VOGUE JAPANの動画。

これ→ https://youtu.be/2YZ_tpUGwQM

ドラァグクイーン達がみんなの(割とどうでもいい)お悩みにこたえるライトな動画なんだけど、ここで目にとまったのが、異彩を放つ「ミルク」だった。

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ドラァグクイーンというスーパーデーハーなオネエさん達の存在は前から知ってたけど、こんな「線画」みたいなメイクもアリなの?なんか顔の横からヒモが垂れとるがな!

二次元から飛び出してきたような異様な存在感に魅了されて、すぐにミルクのインスタをフォローした。

 

そしてこの人達が「ル・ポールのドラァグ・レース」出身者だと知る。Netflixで配信されているらしい。観るしかない。

ミルクは後のシーズンにしか出ないらしいけど、観るならやっぱり最初からでしょう。

 

ということで、シーズン1。

前置き長くてゴメンなさい。

 

※以下、シーズン1のネタバレあり

 

2009年に放送されたシーズン1、もう10年前の番組ということもあって絵面に多少の古くささがあるけれど、やっぱり一作目のキャラクター達はみんな強烈で面白かった!

出場人数も少なかったので1つ1つのエピソードをよく覚えている。

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一番強烈だったのは、やっぱりシャネル!

とにかくプライドの高いショーガール、あの細く吊り上がった眉毛は彼女の性格をそのまま表していたな。

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シャネルのメドゥーサ姿はドラァグレース史上でも特に印象的なコスチュームじゃないだろうか。ドラァグレースでフェイクのおっぱいをどーんと付けて出たのも、彼女が最初だったと思う。

シャネルはね〜、すっぴんもなかなかイケメンだし、スタイルも抜群(なんせ初登場時からお尻ぷりんぷりんである)だったけど、プライドの高さがレースの邪魔をしていたね。

審査員の意見を柔軟に受け止められないクイーンは、どんなに力のある者でも後半戦になると伸び悩む。これはどのシーズンでも同じことが言えるけど、特にシャネルはすごかった。ラスベガスではあれくらい強くないと生き残れないのかな。

あと衣装センスは、日本でいうとちょっと歌舞伎町のノリを感じるオネエさんだったね。

 

そんなシャネルと反対に、いつも明るかったのが、オンジャイナ。私の推し!

坊主頭で背も小さくて、少年みたいなビジュアルなんだけど(ジャッジから指摘されてからは柔軟に女らしさを取り入れるのも良い)まぁ〜かわいいの!

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シャネルやアカーシャ達の闘争心バリバリなシーズン1の中で、彼女はまさに太陽だった。

 

そんなオンジャイナは、ep.4のビバグラムの課題に思いきり明るく取り組んで見事に優勝したあと、急に泣き崩れてHIVをカミングアウト。もれなく貰い泣きしちゃったよね。彼女の明るさには強い精神力と人間力が備わっているのだ。最高だよ〜。

残念ながら、ep.5でビビとリップシンクして敗退してしまうのだけど、この時はル・ポールもすぐに判決が出せずに一回舞台裏に引っ込んで相当悩んでいた。後のシーズンでもこういう例はほとんどない。それだけ魅力的な愛されキャラだったんだよねぇ。

最近のシーズンだったら確実に2人残すか、敗者復活で戻ってくるパターンだな。落ちた時はとても悲しかった……

 

あとは、クラシカルファッションとちょっと怪しいキャラが魅力のタミー・ブラウンも、早めにいなくなったのに忘れられない存在。

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変人扱いで浮いてたけど、最近のシーズンだったらもう少し受け入れられたかな? ep.1のワンコイン女装ではタミーのドレスが一番好きだったよ〜。

ep.2で彼女の趣味に合わない課題で敗退となったので不本意だっただろうけど、あらゆる課題に対応できる柔軟さがないと勝ち抜けないのがドラァグレース。

 

早めに敗退したといえば、ポークチョップことビクトリア。

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美形とは言えない彼女だけど、ベテランらしい落ち着きがあった。ep.1で去ったので歴代ドラァグレースで一番始めに脱落したクイーンになってしまったけど、再会エピソードでは荒ぶるシャネルやタミーとは違い、年長者らしい視野の広い意見を述べて、明るく話を締めていたのが印象的でしたな。あいつはいいやつだ!

 

そしてTOP2。ロックで中性的なニナ・フラワーズ、いつも完璧なファッションのビビ・ザハラ・ベネット。彼女らのスタイルは洗練されてて、最近のシーズン出場者と比べても全然見劣りしない。

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ニナはいかつい見た目とは裏腹に温厚な性格で、あまり他人を悪く言わないところが好感が持てた。ビビはキャラクター的にはちょっと印象に薄いけど、ランウェイでの姿はいつも完璧だった。ep.3のヒョウ柄クイーンはすごかったし、ep.4のボディスーツも素敵だったな〜。

 

そういえばトップ3のレベッカは観ている当時もそうだったけど、今思い返しても、特に語ることがないんだのよな〜。美人だったけどね。

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ほかの出演者にめちゃくちゃ嫌われてたけど、番組を観てるだけでは分からない要素も色々あったんでしょう。

 

ジェイドも、かわいそうだけど股間ネタしか印象がない。それより超ビッチだったアカーシャの方がよく覚えている……これもドラァグレースの醍醐味かもしれない。

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