ル・ポールのドラァグレースS6
Netflixで配信中の「ル・ポールのドラァグ・レース」一気見の感想。今回はシーズン6!
6には、私がこのシリーズを観るきっかけになったミルクが登場。そして全体的に好きなクイーンが多く、とても楽しいシーズンでした!
感想もちょっと長くなります。
Party!!
※以下、ネタバレあり
シーズン6のクイーン達って、なんだか愛されキャラが多くない?
まずはアドレ・デラノ!
ピチピチの23歳!天秤座!
メイクは強めなんだけど、この子カワイイんだよね〜。喋ってると本当に憎めないというか。
「アメリカン・アイドル」というアイドルオーディション番組の出身らしいんだけど、男の子の姿もキュート。表情豊かで感情表現も素直で、魅力いっぱい。
まだ見てない人は、ぜひ喋ってるところ見てほしい。もうね、ただのギャルなの。Party!とF**k!しか言ってないの。
笑ったり泣いたり忙しいのに、全然ネガティブにならない。ギャルなクイーンには珍しく、他人に対してトゲトゲしい感情を出すことがないのですごく好感度が高い。
衣装が作れないし寸胴だし、脱落危機もそこそこあって厳しく批評されることもあるのに、ふてくされて落ち込まない、めげないところがアドレの良いところ。泣きながら頑張るの、かわいいんだよ〜。
シリアスな注意を受けると他のクイーンは皆すごくセンシティブになるのに、アドレの場合「ねぇ〜これでも頑張ったの〜!」と甘えてみせるのも、強くて素敵だ。
この子、学はないけど地頭は賢いんじゃないかなぁ。最初は危なっかしいところも多かったけど、レースを通じてグングン成長していく姿も見ていて楽しかったです。
特にEp.4のミュージカルは素晴らしかった!この子はただもんじゃない!と確信したシーンだった。とてもタレント性がある。
今もすごく活躍しているようだけど、随分とあか抜けちゃって、まぁ〜。
アドレのライバル、ラガンジャ・エドワーズもわりと好きでした。オシャレでスタイルが良くて、ダンスが上手い!
キャラクター的にはアドレが愛しくてたまらないけど、純粋な顔立ちやファッションセンスに関しては、ラガンジャの方が好み。
私服にもすごくこだわりを感じたし、男の姿でも美意識の高さがビシバシ伝わってきた。
頭に禁煙の札つけてんのは面白かったなw
友人で歳も近いアドレをすごく意識していて、ライバル心や嫉妬心がちょっとネガティブな方に働いてしまったのが残念だった。伸び伸びとやったらもっといけたんじゃないな〜。
ラガンジャはあのアリッサ・エドワーズがドラァグ・マザーらしいのだけど、随所随所にアリッサイズムをしっかり感じられました。
似ているww
そしてミルク!
私がドラァグレースを観るきっかけになったクイーンだけど、このシーズンではそこまで活躍しきれないまま退場。
コンセプトのあるパフォーマンスは毎回面白かったけど、やや中途半端な印象を受けたな。なんせ最近の姿がすごいので……
なんじゃこりゃ
独自の世界観を持つ彼のスタイルは、総合力が求められるドラァグレースにはやや不向きかも。活躍は今ひとつだったけど、かなり異質なので存在感はバツグンでした。
ま〜なにより男性の時の姿がイケメンすぎる。
ほんまかわいい……
ミルクって楽天家なのか、わりといつもニコニコしてて、笑顔にもすごく癒されるんだよね〜
審査員のミシェル・ヴィサージュそっくりな、ベン・デラ・クリームも好きなクイーンのひとり。
なかなか明るく楽しいキャラで、いつも存在感がありました。初登場時に自分のことを「末期の躁患者だと思って」と説明したのが笑えた。
頭も良さそうで、器用な印象。
なぜかデリアンはベン・デラを嫌ってたけど、あれは最後まで理由がよく分からんかった。嫌われるような要素あったかな?
デリアンは嫌いじゃなかったけど、ベン・デラを叩き出してどんどんヒールになっていったね。デリアンはリップシンクでしぶとく生き残っていたけど、個人的にはメイクが上手いくらいしか褒めるところが分からなかったな……ベン・デラが先に脱落したのは残念だった。
わりと早めに脱落してしまったクイーンだけど、エイプリルも結構かわいかったね。
この衣装すてきだったよ〜
ただ「かわいい」以外にはあまり覚えてないので、やはり敗因はそこなのか。
美形といえば、シーズン6で一番美しかったのは、やっぱりコートニー・アクト。こちらは圧倒的な実力でTOP3入り。
どう見ても美女。ドラァグというより本当の女性にしか見えない。見た目だけかと思いきや、結構ユーモアもあってキャラもしっかりしてるんだよね。
歌とダンスの実力も素晴らしく、Ep.4のミュージカルではアドレと共に間違いなくスターだった。
この鳥の衣装は間違いなくドラァグレースの殿堂入り。さすがっす。
コートニーはジョスリンとちょっとバチバチしたこともあって、やや上から目線なヤな女のイメージもついてしまったけど、本人曰くオーストラリア人の性質がアメリカでは悪いように出てしまった……とのこと。
まあ上から目線もなにも、実際に経歴も実力もジョスリンよりコートニーが確実に上だからね。事実をはっきり言っただけで、バカにする気はなかったんでしょう。
でもやっぱり自分が見下されてるように感じるのはは、ジョスリンにとっては良い気はしませんわな〜。コートニーはコートニーで根性座ってるから、なんでこんなことくらいで不機嫌になるの?って感じで。どっちの気持ちも分かるよ。
でも、ジョスリン・フォックスの方もなかなか個性的なキャラで、この子も大分ぶっ飛んでる。
コートニーと不穏になる以外は、基本いつもニコニコ(ヘラヘラ?)した明るいキャラ。笑い方がイヒヒ〜デヘヘ〜キャハッって感じで、ちょっと思考回路が読めないところも。トンチンカンな返答にルポールや他の出演者が「お、おう」となっていることも数回。
インタビュー課題で悪気なくヤバイ質問ぶちかましたり、ダメ出しされたのに同じような衣装を続けたり、ちょっとおバカっぽさも目立つユニークなクイーンでしたな。
フィナーレでは婚約者からプロポーズされていて、幸せそうでよかった。
登場時、フラフープのバッグでインパクト抜群だったジア・ガン。
チャイニーズ系かと思いきや、本名はGia Ketaro Ichikawaで、日本にルーツがあるんだとか。シーズン6では言及されなかったけどトランス女性で、ドラァグにおいても女性らしさを重視するタイプ。
結構トゲトゲしいキャラで、シーズン6では完全にヒールの役回り。やっぱりアジア系は立場が弱いかな〜
性格がキツイのであまり好きなクイーンではなかったけど、世界で活躍する日系のLGBTなんて貴重な存在だよね。スタイルも良い。
でもねーやっぱり攻撃性のあるクイーンは推せないのよ。
途中から好感度が上がったのは、やっぱりトリニティ・K・ボネット。
途中までなーんかモゾモゾと陰気なムードを出していたトリニティが、苦手だったビアンカと組んだことをきっかけに殻を破れるようになったシーンはなかなか感動した。
本当になんかずっとこんな表情だったもんね。
でもランウェイ衣装は毎回かなり良い感じで、リップシンクも強い。お芝居や歌など、普段のドラァグクイーンとしての活動を超える課題が苦手だっただけで、元々はかなりの実力者なんだろうな〜と思えました。
んで、そんなトリニティを励ましたり、アドレにコルセットを貸したりと、ランウェイ以外での活躍も素晴らしかったのが、我らがビアンカ・デルリオ!
好き〜〜。
シーズン6の私の推しは、アドレとビアンカ。
最初は、またケバい毒舌キャラか〜なんて思ってたけど、ビアンカの毒舌は面白くって気持ち良いんだよね。
次から次にポンポンと飛び出すウェットに富んだジョークの数々に、ルポールも審査員も笑いっぱなし。すごく頭の回転が早く、状況の分析力も高い。
過酷なレース中でも、困っている人を見離さずに手を差し伸べる優しさもあって、すごく親しみの持てるクイーンでした。でも本人は良い人に見られたくない!って感じで、それも良いんだよねw
コルセットを貸してもらったアドレがすっかり懐いて「ビアンカは本当は優しいの。ハグしようとすると、やめろあっち行けって言われるんだけど、絶対喜んでると思う!」と話していたのが、大変微笑ましかった。なんてかわいいんだ。
この2人はその後スタバのCMでも共演してるんだけど、キャラクターが活かされていてすごく良いのだ。
ビアンカはブロードウェイで衣装作りをしていた経験もあって、毎回のランウェイも安定していた。(それにしても今回は衣装作りの課題が少なかった気がする)
YouTubeでビアンカが3分で布地からドレスを作るっていうパフォーマンスを見て、本当に実力派なんだな〜と惚れ直し。ぜひ見て〜
ビアンカはコメディクイーンなので歌やダンスはちょっと苦手なようだったけど、トーク、演技、衣装作りのスキルがズバ抜けているおかげで、リップシンクなしで決勝へ。
コートニー、アドレ、ビアンカ。三者三様にとも魅力的なクイーンだったので、誰が優勝するのか本当に分からず、ドキドキして楽しかったなぁ〜。
優勝したビアンカは現在も人気者なようで、ほぼそのままのキャラクターで主演映画も作られている。
ザ・B級という内容なんだけど、ビアンカの友達役をシャンジェラ&ウィラムがやってるし、アリッサやジョスリン、そしてルポールもちょこちょこ出てくるので、ビアンカ&ドラァグレースのファンなら楽しめるのではないかな。
あ、シーズン6の重要人物をわすれるところだった。そう!オーネイシア!
バイベイシャスを土台にする第2の頭。1話にしか出てきていないのにすごいインパクトだったな……
バイベイシャスは古き良きドラァグのスタイルを守るベテランクイーン。私は結構好きでしたよ。退場が早かったけど、もっと彼女のランウェイを見たかったな〜。
正統派の美女やアイドルから、コメディ、中性的な風変わりクイーンまで粒ぞろいだったシーズン6。いろんなスタイルが見られて本当に楽しかったね、オーネイシア!